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「会社を売る」とは?

会社売却

「会社を売る」とは、どのようなことなのでしょうか?

このページをご覧になっている方は、少なからず会社や事業を売却することに興味があり、また多くの方は、実際に売却に踏み切るのかどうかの意思決定権限をお持ちの方だと思います。

 

このタイミングで売却を決断するのが適切なのか?そもそもどう進めるべきなのか?いくらで売れて、いくら手元に残るのか?など不安や疑問は尽きないと思います。

ここでは、そもそも会社を売るということはどういうことか?という基本的なポイントから説明していきたいと思います。

 

1.  会社を売るということはどういうことか?

 

「会社を売るということ」については、従業員、自身を含む役員、組織体制、取引先、財務など、あらゆる側面から語ることができますが、「会社を売る」ということを、敢えて最も単純に言えば、会社の所有権を他社(他者)に譲って、その対価を得るということです。

 

これ自体は当たり前のことであり、単に所有権を渡して対価を得るという側面から見れば、物を売ることと同じです。

 

しかしM&Aには、単なる物の売り買いとは異なる側面があります。それは自分以外の人(従業員や取引先など)の感情や、関わる人の人生に少なからず影響を与えることになる点です。

たとえ時間はかかっても、その人達にも納得してもらえる形でなければ、多くの場合、精神的なしこりが残る形となります。

つまり、単に高く売れれば成功かと言えば、多くの場合、そうとも言いきれないのが売り手側から見たM&Aの特徴です。

 

 

2.  M&Aにおける”成功”とは?

M&A 成功

改めてM&Aにおける成功とは何でしょうか?

 

しばしばM&Aの成否が経済誌を中心に語られることがありますが、多くの場合それは買い手目線からの成否です。

 

買い手の立場でのM&Aの成否は、突き詰めると非常にシンプルです。

 

「企業価値が向上したかどうか」

この1点に尽きます。

 

つまり、買い手が思い描く期限までに、思い描いた水準まで、数字で表すことができる企業の価値が上がればM&Aは成功だと言えます。

 

では再度、売却側におけるM&Aの成功とは何でしょうか?

 

これは、一概に言えないところあります。

なぜなら、買い手とは異なり、M&Aを通して成し遂げたいことの範囲や度合い、その動機がオーナーにより多様だからです。

 

3. 売り主としてのM&Aで成し遂げたいこと

一般的に、売り手の立場から、M&Aで成し遂げたいことは下記のような点が挙げられます。

 

<経営者として>

1.後継者問題の解決

2.従業員の雇用確保

3.取引先との取引継続

4.譲渡する会社の発展

 

<個人として>

5.M&A対価の獲得

6.保証債務からの解放

7.引退後の時間の獲得

8.健康問題への対処

 

また、会社オーナーが売却を考える時の動機としては、下記のような点が挙げられます。

 

4. オーナー経営者が自社の売却を考えるきっかけ

1.後継者の不在を自覚した時

2.厳しい経営環境から事業の先行きに不安を感じた時

3.年齢・健康問題(意外に妻の入院や、取引先の代替わり、友人が亡くなった、初孫が生まれた等)

4.同業他社、同地域のM&A事例や、再編が進んだ時

5.なんとなく飽きてしまい、事業への情熱を失った時

 

このように、M&Aで成し遂げたいことや、売却を考えるきっかけも様々なのが売り手側の特徴です。

 

従って、何が成功といえるのかについては一般論では語ることが難しいと言えます。そのため、なぜ売却するのか、売却をして何を得たいのか?という動機と成功の定義を自身で持っておく必要があります。

 

買い手との交渉の中で、相手や自身の状況を見極め、時には適切に自我を畳みながら、その目的を遂げるのがM&Aです。

 

5. 孤独の中での意思決定

M&Aで会社を売却する際に覚えておくべき前提として、”孤独”があります。

 

これまでの事業経営も、ある意味で常に孤独の中にあったと思いますが、会社や事業を売却するという決定も、非常に孤独な決断です。

 

売却するということについて、以前よりはかなり世の中的な反応も前向きに捉えられるようになってきてはいますが、まだ後ろめたく感じてしまうところはありますし、動機も前向きなものではないかもしれません。

また従業員や取引先、金融機関がどうなるのか?借り入れはどうなるのかといった不安も多いと思います。

 

更に、会社や事業を売却するというM&Aという行為は、その性格上、当事者となる買い手のほんのごく数人と、売り手のオーナー、M&Aアドバイザーのごく限られた人数のみで最初から最後まで進むため、その点でも、M&A交渉中の約半年~1年間は非常に孤独な期間です。

つまり、売り手の立場として、M&Aを行なうには、自身でゴールを決めて、誰にも漏らさずに最後まで交渉しきるということに対する覚悟が必要といえます。

(万が一、交渉の事実が漏れた場合には、今経営している会社の信用不信が起こり従業員の離反や、資金調達難による経営悪化、交渉破談等に発展することも実際によくあります)

 

もちろん、M&Aアドバイザーが親身になって終始支えてくれるはずですが、会社経営と同じく、意思決定者である自身以外に決める人はいないという意味では、やはり孤独な決断になります。

 

初回からややシビアな話になってしまいましたが、これが売り手の立場におけるM&Aの現実であり、非常に重要な前提です。

 

M&Aの交渉はいつでも打ち切ることはできますが、かかる時間と労力とコストは決して小さくはありません。

交渉開始後は、自身の経営に対するモチベーションも以前よりは下がる傾向にあるため、慎重な決断が必要です。

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