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M&Aのメリットとデメリット 売り手視点で解説

M&Aのメリットとデメリットとは何でしょうか?

「売り手」と「買い手」どちらの立場でM&Aを語るかによって答えが変わりますが、一般的には、M&Aのメリット・デメリットは、主に買い手サイドからのM&A情報・イメージであることが多いのが現状です。

※M&Aに対するイメージが、ニュース記事になりやすい大手企業に関するものが多いことが理由だと考えられます

 

それに伴って、売り手オーナーにとってのM&Aのイメージやメリットデメリットに関してもそういった情報を介して想像される場合が多く、当社に会社売却や事業譲渡の相談に来られるオーナー様も、M&Aメリットとデメリットをきちんと把握されている方が少ない傾向にあります。

 

M&A メリット

そこでこのコラムでは、売り手側から見たM&Aのメリットとデメリットを整理しておきたいと思います。

 

 

M&Aのメリット

1.事業承継や引継ぎ問題の一斉解決

事業承継を含む、会社を譲渡する手段としては、相対的に手間が少なく、引継ぎに関する問題を一気に解消する手段である

後継者が明確にいない場合でも円滑に事業承継を行うことができる

親族承継を行う際には、株価を下げて承継を行うことが一般的であるが、M&Aの場合は高く買ってくれる相手を見つけて、希望通り買ってもらえれば、創業者利益を確保することができる

 

2.創業者利益の実現

株式売却による経済的報酬を得てハッピーリタイヤを実現

近年では、40代や50代で早期リタイヤし、次のライフステージを考える経営者も急増加傾向

オリンピックを見据えて逆算すると、現時点が売り時と判断したとの声も年々増えている

 

3.個人保証の解除

個人保証に伴うリスクや精神的負担から解放される

(後継者に指名しても、この点が後継者に受け入れられずに最終的にうまくいかないケースが非常に多い)

 

4.企業基盤の強化

顧客基盤の強化や、管理部門の強化を行うことができ、経営を強化/効率化をはかることができる

資金繰りに奔走することなく、自身の得意な営業や、人材教育、技術開発等に専念したいという理由で、大手の傘下に入って自身も継続雇用を望む形の売却も増加している

 

5.企業基盤の強化に伴う従業員利益

上場企業の社員になることにより、従業員の家族を含めた安心感の醸成、また住宅ローンが組みやすくなったり、福利厚生が充実する(場合によっては賃金上昇も)

M&Aの際にオーナー経営者が最も懸念することの上位に挙げられる「従業員の処遇」だが、実際にはM&A後に従業員満足度が、従前より高まるケースが多い。またM&Aに伴って従業員が解雇されるケースは、オーナーが望まないことや、買収直後の売上低下リスク、社会的に慢性的な人材不足等の理由から、発生することは稀。

 

6.新たな形の生涯現役を見つけることができる

特に団塊の世代の経営者に「生涯現役」を掲げる人は多い。

会社を売却すると何もやることがなくなるという経営者は多いが、いざ本格的に検討してみたり、実際に会社から離れてみると杞憂だったという元オーナーも多いのが実情。

事業承継や、創業者利益、従業員利益の実現をしつつ、ご自身の知識/経験/人脈を活かした新たな機会を得たり、家族や、趣味により多くの時間を増やして人生の充実をはかることができる。

 

 

M&Aのデメリット

1.経営の意思決定を単独で行えない

M&A デメリット

原則として、これまでのようなやり方での意思決定ができなくなる。

特に社内の人事や、売上や利益の目標金額、それにともなう各種費用の予算等について、買収先の意向が一定以上入ることになる。

 

2.先方企業に合わせた企業運営

仮に1の内容よりも自由度高く意思決定ができるガバナンスであったとしても、特に先方企業が上場企業である場合は、これまで行わなかった会議や報告、ペーパーワーク等が発生することもある

また、創業者やその一族が経営から退くため、社内外とも経営の一貫性を保つことに労力を必要とすることがある

 

3.運命の出会いの難しさ

M&A自体のデメリットではないが、M&Aを決めていざ相手探しを行った場合も、こちらの全て希望条件(売却価格、会社売却後の経営者の処遇、従業員の雇用等)を全て満たす買い手を見つけることは簡単ではない。

絶対に妥協したくないことを妥協する必要はないが、結局のところM&Aも需要と供給の世界。ある程度M&A市場における自社の状況を見極めたところで、条件の妥協や、交渉における譲歩も重要なポイントとなる。

 

 

いかがでしたでしょうか?

世間一般的な他の物事と同じように、M&Aも決して良い点だけではありません。必ず良い点とそうでない点が表裏一体となっています。

会社や事業をM&Aで売却して成功する経営者を見ていると、やはりここで見てきたM&Aのメリットデメリットを念頭に、ご自身や会社として得たいもの、手放しても良いものを整理して望まれているケースが多いように思います。

是非一度ご自身の場合でも検討してみることをおすすめします。

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