会社売却を考えるオーナーにとっての用語の重要度
★★★★☆4 重要
■一般的な意味
特定の事業を切り出して他社・他者へ譲渡すること。
■会社売却を考えるオーナーにとっての意味あい
M&Aのスキームの1種類。
事業譲渡は、会社の所有権そのものを譲渡する株式譲渡と異なり、特定の事業を切り出して売却する形になります。
※株式譲渡との違いは「株式譲渡と事業譲渡との違い」をご覧ください
事業譲渡には、下記のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
1.現金を得ることができる
2.承継する資産や負債や契約を限定できる
3.法的・税務リスクの遮断
4.営業権の償却が可能
デメリット
1.個別の資産や取引ごとに譲渡の手続きが必要であり手続きが煩雑である
2.仕入先や顧客、賃貸借契約を含めた契約の承継が困難な場合がある
3.許認可等を引き継げない
4.従業員の承継にも同意が必要である(分割の場合には労働契約承継法に基づいて同意なく承継可能)
5.登録免許税、不動産取得税の軽減がない(特定承継なので、合併等のような軽減措置がない)